幼稚園は子供が通うところです。ですから、子供のためのもの、
子供にとっての天国でなければなりません。
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子供中心の幼稚園を作ったわけ
「自分が生まれてきたこの世の中は、自分が思った通りに生きていっていいんだ」「大人の顔色をうかがいながら恐る恐る生きていくより、自分らしくのびのびと生きていっていいんだ」と思えることは子供の幸せだと思います。保護者もわが子が元気でのびのびしていると嬉しくなりませんか?子供と保護者の幸せを願って子供中心に考えた幼稚園です。
光の泉幼稚園を見学に来た子供達に次の二つの特徴があります。
- 幼稚園に入ってくるとお母さんからパーっと離れて自分から進んで遊び始めたり、遊びたくてむずむずしてお母さんの手を引っ張っていこうとしたりします。
- 見学が終わってお母さんが帰ろうとしたとき、もう少し、もう少しと言ってなかなか帰ろうとしません。
子供はプラスの刺激が与えられなければが成長できないという大前提があります。
プラスの刺激とは愛される、可愛がられる、大事にされるということはもちろんですが、うれしい、楽しい、面白い、わくわくする、やってみたい、という気持ちにさせる刺激のことを言います。だから、子供が喜ぶものを集めました、それと子供の成長に欠かせないものを集めました。(子供は早く大人になりたい・成長したいという思いでいっぱいです)。その私達の気持ちが子供のハートに響くのだと思います。光の泉幼稚園の床が平らでないのは、試行錯誤しながら子供のために良い物を追及していった結果、起伏がある方が良いという結論に達したから、既成概念にとらわれることなく思い切って変えてみたのです。その結果、この環境のおかげで、子供たちが大きく変わっていきました。
幼稚園は集団教育ですが、一人ひとりの子供をよく見てその子に合った対策をとります。
ですから、子供が変わります。
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一人ひとりを大切にしているわけ
幼児教育は全体指導で行われます。すなわち、全体に同じ方法で指導しますが、基本は一人一人を正しく育てることです。一人ひとりをきちんと見て大切に育てていかなければ、全体もきちんと育てられません。
一人ひとりが全体の規律に合わせることができて初めて、全体も個々も良くなるのです。
だから、一人ひとりの子供について正しく発達しているか、もし歪があるならばどのように修正していくか細かく見ていきます。発達診断を行って細かい分析を行います。その結果、手だてが的を得ているの子供が変わっていくのです。
光の泉幼稚園では、発達診断の結果を保護者の方にもお知らせして、幼稚園と家庭と同じ方針で子育てができるようにしています。子供の正しい観察や分析は簡単なことではありません。大人の目線でするのと、子供の発達の目線で行うのでは結果が違ってきます。
当学園では、子供の発達という観点から見ていくこと、子供一人一人を大事にしてきた長い経験と実績があります。ですから、子供の観察分析を正しく行える力があります。分析が正しくなければ対策も結果も間違ってしまいます。 しかし、何といってもどの子も幼稚園生活が楽しめることに力を入れています。
人間は知能を武器にして発展した動物です。だから知能を伸ばさなければなりません。
そして知能は幼児期の教育の仕方で決まってしまいます。
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知能を伸ばしているわけ
当学園ではワークブックを使って小学校の勉強をすることはしませんが、知能を伸ばすことにはとても力を入れています。それは人間は知能を武器にして発展してきたからで、今後もよりよい社会を作ったり、そこで成功していったりするためには知能が高いことが絶対の条件になるからです。知能が高い子は当然学校へ行ったら勉強もできます。そして知能を高めるためには次の6つのことを柱にしています。
- 子供の世界で、主体的に思い切り遊ばせます。
- あなたにはいつも先生がついていますよ、応援していますよというメッセージを送り続けます。
- 保育のやり方は、教え込むことではなく、子供に気付かせ、子供に考えさせる方法で行います。『アッ分かった』という体験は最後まであきらめずに頑張る源になります。
- 子供が集中して遊べるように楽しい課題を与えます。
- 子供に困難を乗り越えさせるような課題を与えます。
- SIあそびや、タングラムなどの考える遊び、考えることが楽しくなる遊びを取り入れています。
絵本は読んでもらうものです。心の栄養です。
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絵本を大切にしているわけ
絵本は自分で読むものではなく、読んでもらうものです。ですから、当園では先生が読んであげるだけでなく、お家に帰って読んでもらうことを大事にしていますので優良貸出絵本をたくさん揃えています。
母国語の習得は『聞く』『話す』『読む』『書く』という順番が絶対です。この順序を狂わせてはいけないのです。子供が言葉を覚えるためにはたくさんの言葉を聞くこと、すなわち言葉のシャワーを浴びることです。沢山の言葉を聞いているから、今度はそれを使おうとして話すことが始まります。
良い絵本は、絵本作家が吟味に吟味を重ねて言葉を選んでいます。
絵本に沢山触れることは良い言葉を身につけます。それから、言葉はコミュニケーションの道具でもありますが、考えることは、ほとんどが言葉を使って考えていますから、語彙量を増やすことは知能を高めることにつながります。 さらに、テレビと違って絵本は絵が動きませんから想像力を働かせます。想像力を働かせた分だけ知能を高めます。
また、目で絵を読んで耳でお話を聞いて「ハラハラ、ドキドキ」しながら空想の世界を旅します。空想の世界から、現実の世界に戻ったときに、そこにいるのがお母さん、お父さんやおばあちゃん、おじいちゃんだったらどんなに安心できるでしょう。このほっとした、お母さんが側にいてよかったという経験が多いほど未知の世界に挑戦していく勇気と意欲が得られるのです。すなわち生きる力というのはこういった小さな営みの中で築き上げられるものなのです。
さらに大切なことは、乳幼児はテレビやビデオの語りかけにたいしては、脳の中でもっとも人間らしさをつかさどる前頭前野は反応しないが、親が語りかけるとちゃんと働くと言われています。すなわち、テレビに子守りをさせても人間らしさは育ちません。人間が係わって初めて人間に育てることができるのです。絵本はそれを助けてくれます。
子供の成長・発達はすべて遊びから始ります。遊びの中に大切なことの全てがあります。
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遊びを大切にしているわけ
「この幼稚園は遊びの幼稚園ですか、それとも勉強の幼稚園ですか」と聞かれることがよくあります。光の泉もつみきも遊びが主体の幼稚園です。実際は健康な「体」、健康な「頭」、健康な「社会性」、健康な「心」、健康な「魂」を育てるところですが、詳しい話は別の機会に譲ることにして、これらの5つはすべて遊びの中から育てていくのが幼児期の教育の特徴です。それは遊びの中にこれらを育てる全てがあるからです。
早く勉強を教えて安心したい気持ちもわかりますが、十分遊んだ子は勉強をする時期になったら意欲的に勉強に取り組んだり、集中したり、困難を乗り越えたり、自分で考えたりなど、遊びの中で培った力を使ってメキメキと力を発揮し始めます。ですから、充実した遊びができるよう施設も、遊びの内容もよく吟味して子供に提供しています。
子供を伸ばすことを追求していったら、保育の方法だけでなく、
施設も子供中心のものに変えなければならないと思います。
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他の幼稚園とちょっと違った施設にしているわけ
下農は雑草を作り、中農は作物を作り、上農は土を作ると言われています。
これをコッコさんの保育園の代表高橋のぶゆきさんは保育について次のように言っています。『下育は泣かせて育て、中育は言葉で育て、上育は笑って育てる』 私は上育は笑って育てるを、環境で育てると言い換えています。環境とは施設ももちろんですが、教師や友達なども含めています。教師が、私のようになるのですよというように見本を見せること、そして、その教師に育てられた子供たちと交わることで、その色に染まっていくようにすることだと思っています。
人間だけでなく施設によっても子供は大きく影響を受けます。
のびのびとした子供に育つよう、困難を乗り越えていく子に育つよう、創意工夫をする子に育つよう、自分の可能性に挑戦するよう等、遊んでいるうちに自然と力が付いていくような仕掛けが沢山ある施設を作りました。幼児教育というのは言葉で言って聞かせて教えるものではありません。幼稚園生活の中で自然に身につけるものです。幼稚園にはその仕掛けが必要なのです。
幼児教育の目的は自立への援助に尽きると思います。
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教え込むより気付かせるようにしているわけ
当学園では一人一人の子供の発達診断や分析に力を入れています。
子供の知能が「教えられたことを理解すること」と「それを記憶している」ことで引っ張られていては、たとえ知能指数が高くても、将来の知能の伸びは期待できません。将来にもわたって高い知能を維持していくためには、自分で考える頭にしなければなりません。
そのためには、保育のやり方は、教え込むよりも子供に気付かせるようにし、気が付いたら問題を解決するにはどうすればいいか考えさせるようにしています。そうすることでよく気がつく子になり、自分で問題を解決しようとする子になります。 大きくなって、他から言われた通り生きていくのは一見楽な生き方のように思えます。
でも、それは必ずしも楽ではありません。
自分の人生は自分次第で変えることができると考えられないのですから、無力感を感じることが多く、充実感は得られません。 うまくいかないことがあっても、「よし、この次は頑張ろう」とか「今度は違うやり方をしてみよう」と考えるのは結構楽しいものです。希望ややる気がわいてきます。 ところが、小さい時から自分で気がついて自分で考え、自分で行動することに慣れていない人は、大人になったからといって自分の考えた通りの生き方をすることができないのです。
発達の法則を大切にしています。その年齢に応じた成長を促すことで、
思春期、青年期に成長を見せます。
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当学園の子が高学年になって伸びるわけ
人間の発達には人によって早い遅いはあるものの、発達の順番が決まっています。 すなわち、ある年齢では次の発達をするためにどうしてもやっておかなければならない発達の課題があります。
その課題をきちんと卒業しておかないと後の発達課題に取り組んでいく準備ができないことになります。年齢が低いほど大事な発達をしますが、はっきりと目に見えないものも沢山あります。それをないがしろにして準備不足のまま、あるいは飛び越して次の発達課題に向かうと、思春期以降の発達に問題を起こすことがあります。ですから、当学園では発達の法則を大事に考え一つ一つの発達課題をきちんと卒業させることに努めています。
その結果、当学園の卒園児は高学年になったときの新たな発達課題に順調に向かっていけるので実力が伸びていくのです。小学校低学年の学習は『分かりましたか、覚えましたか』というのが基本の学習です。しかし高学年になると考えて答えを出すことが主体になってきます。誰かが教えてくれた答えではなく、自分で考えを導き出すことが要求されます。
当園では、毎日の保育や遊びの中で考えることを訓練されていますから、高学年になってその力を発揮しだすので伸びるのです。
競争を強いられて生きるより、協力し合って生きる方がずっと幸せです。
幼児期から共感したり、協力や助け合ったりする力を身につけさせます。
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競争する力を育てるのではなく協力する力を育てるわけ
私は猿から人間に進化した最も大きな原因は自分さえよければいいではなく、仲間や他の人のために貢献したり、他の人が喜んだりすることを自分の幸せと感じるようになったからだと思っています。だから、人間は協力し合ったり、助け合ったり、自分を犠牲にしても大切な人を助けようとするのだと思います。 このように協力する子を育てる子育てを協力原理の子育てといいます。
自分だけがいい思いをすればいいという考えになると、自分は他より何でもできるようになって、受験戦争にも就活戦争にも勝ち抜いていこうとします。これを競争原理の子育てといいます。
この考え方で育てられている人は、出来ているところを褒められる より出来ていない部分を指摘されることが多く、そして、自分より能力の低い人の前では自信を持てますが、自分より能力の高い人の前では自信が持てなく劣等感を感じるようになります。
その結果、自分より能力の高い人と友達は作れず、劣等感のはけ口として優越感の持てる人達に対していじめをしていると言われています。そして、競争原理で育てると、自立ではなく孤立に陥りやすいので私達は協力原理で育てたいのです。人間の本当の幸せとは次のようなことではないではないかと私は考えています。
- 他から認められる
- 助けてくれる友達がいる。だから他(ひと)を頼っていいと思って暮らせる
- 他の為に貢献することが喜びと感じられる
- このままの自分でいい、自分が考えた通りに生きていっていいと思える
先生たちはみんな仲がいいです。
こういったことを育てる先生たちは、皆で協力しあったり、相手を認めたり、相手の気持ちになったり等、自分たちが進んで行なって子供たちの模範となるように努めています。したがってみんな仲がいいです。この雰囲気の中で暮らすから、「仲良くしましょう」と言葉で強調しなくても自然に子供たちも友達と仲が良くなります。
評価の分類 | 内容 | 評価 (教師A~F) |
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A | B | C | D | E | F | |||
保育の計画性 | 教育理念の理解 | 園の教育理念や教育方針に共感すると共に、その内容をじゅうぶんにりかいしている。 | 3 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 |
指導計画の作成 | 指導計画は、幼稚園教育要領、園の教育方針、教育課程、園児の実態を配慮して作成している。 | 4 | 3 | 3 | 1 | 2 | 4 | |
環境の構成 | 指導計画に基づいて園にが意欲的かつ主体的に関わることが出来るように環境を構成している。 | 5 | 3 | 4 | 1 | 4 | 4 | |
計画の評価・反省 | 自分の保育と計画を評価・反省し、教師間で話し合いを行い、次の保育に役立てるようにしている。 | 5 | 4 | 5 | 2 | 4 | 4 | |
保育のあり方・幼児への対応 | 健康と安全への配慮 | 朝の視診を初め、幼児の健康管理には十分配慮し、活動における安全性や清潔さにも配慮している。 | 5 | 3 | 5 | 3 | 4 | 4 |
幼児のみとりと理解 | 一人一人の幼児を理解しあるがままを受け止めるとともに、それぞれの指導目標等を明確にしている。 | 4 | 4 | 4 | 2 | 3 | 4 | |
幼児との関わり | 指示・命令・否定・禁止の」言葉を極力少なくし、傾聴・共感・受容・認証・奨励の関わりを大切にしている。 | 3 | 4 | 3 | 4 | 3 | 3 | |
教師同士の協力・連携 | 教師全員がすべての幼児についてある程度理解するように努め、互いに連携しあうことを大切にしている。 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | |
教師としての資質や能力・良識・適正 | 良識とマナー | 幼児にとって教師が良いモデルとなるよう、教師らしい品位のある言動を心がけている。 | 2 | 3 | 3 | 4 | 4 | 3 |
職務上の守秘義務 | 職務上知りえたプライバシ―の関わる情報などの秘密を守る。また、重要書類などを園外に持ち出さない。 | 5 | 4 | 5 | 5 | 4 | 5 | |
保育の楽しみ・喜び | 幼児と一緒に生活を創り出すことを楽しく思い、幼児のささやかな成長を理解し、それを喜ぶことが出来る。 | 4 | 5 | 5 | 4 | 5 | 4 | |
状況を感じとる感性 | 幼児や教育に関する情報を絶えずとらえようとするだけでなく、自然や社会の出来事に関心を持つ。 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | |
保護者への対応 | 情報の発信と受信 | クラスや幼児の様子、自分の保育観、保育のポイントなどを、クラス便りなどで知らせている。 | 3 | 2 | 5 | 2 | 3 | 4 |
個への対応 | 個々の幼児については執拗に応じて面談、電話、連絡帳なぢにより情報を発信したり、受信したりしている。 | 5 | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | |
保護者や幼児への対応 | すべての保護者や幼児と公平に接し親しみの中にも教師としての節度をもって適切に対応する。 | 3 | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 | |
相談などへの対応 | 保護者から相談があった場合は、まず謙虚に話を聞き、園長や教頭に報告・相談し、適切に対処する。 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | - | |
地域の自然や社会との関わり | ひよこKidsへの関心 | 園が地域の子育てセンター的な役割を有していることを理解しひよこKids、体験入園などの運営に積極的にかかわる。 | 2 | 3 | 5 | 2 | 3 | 3 |
小学校との連携 | 卒園児がスムーズに小学校へ進学できるよう、小学校との連携を適切に行っている。 | 3 | 1 | 3 | 1 | 2 | - | |
研修と研究 | 研修・研究への意欲・態度 | 研修や研究の必要性を認識し、研修会や研究会には自己課題をもって積極的に参加している。 | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 4 |